JavaScriptとは何？将来性や何ができるかについて解説します！

2024年6月29日 2024年6月29日

講師:中島

JavaScriptを学んだ方がいい、JavaScriptは初心者向きと聞いたけど「何ができるのか分からない」「本当に将来性あるの？」と思っていませんか？
そんなあなたに向けて、この記事では将来性、メリットとデメリット、何ができるかについて解説していきます。

ちなみに、私たちが運営するオンラインプログラミングスクール「CodeVillage」ではJavaScriptからTypeScriptまで学べます。
気になる方は、ぜひ一度カリキュラムをご覧いただき無料カウンセリングにお越しください。

目次：

この記事の対象者

・JavaScriptが何か分からない人

・JavaScriptの将来性や学ぶ必要性について知りたい人

・JavaScriptで何ができるか知りたい人

JavaScriptとは？

JavaScriptは、現代のウェブ開発において不可欠なプログラミング言語です。
主な用途はフロントエンドと呼ばれるブラウザ側のプログラムの開発ですが、
動的なウェブコンテンツの作成やサーバーサイドアプリケーションの開発など、幅広い用途で使用されています。
フロントエンド技術の役割として、HTMLがサイトの骨組み、CSSが見た目の装飾、JavaScriptがwebサイトに動きをつけることや動的な処理を主に担当します。

このようにフロントエンドを作る上で欠かせない技術がJavaScriptであり、サーバーサイドやデクストップアプリなど幅広く開発できる汎用性の高さが強みです。
さらに、JavaScriptの代わりとなる言語がない唯一無二という点もあり、世界的に使用され、人気の高い言語となっています。

また、学習がしやすく初心者におすすめの言語といえます。
理由としては、フロントエンドは簡単にブラウザで実行でき見た目に現れるので分かりやすい、構文が分かりやすい、ドキュメントや記事が充実している、などがあげられます。

JavaScriptは主にブラウザ上でそのまま動作するプログラミング言語である。コンパイルの必要がない。
それ以外でも動作する環境が提供されており、サーバーサイド、デクストップアプリ、スマホアプリなど幅広く開発できるため、汎用性が高い。
フロントエンド開発において、代わりのない唯一無二の言語である。
上記の特徴によって、世界的に使用され、人気の高い言語である。
学習がしやすく初心者にもおすすめの言語である。

JavaScriptの歴史

JavaScriptは、Netscape社のブレンダン・アイク（Brendan Eich）によって開発され、
ブラウザ上で動作するスクリプト言語として1995年に誕生しました。

開発当初はLiveScriptと呼ばれていましたが、当時プログラミング言語「Java」が人気だったため、人気に乗じてJavaScriptに改名したといわれています。
現在ではECMAScriptという標準仕様に基づいており、2023年3月現在では、ECMAScript 2022が最新バージョンであり、JavaScriptの標準仕様の基礎となっています。

JavaScriptとJavaの違い

JavaScriptとJavaは、名前が似ているため混同されることがありますが、両者は全く異なるプログラミング言語です。
代表的な違いとしては、JavaScriptは主にフロントエンド言語であるのに対し、Javaはサーバーサイド言語です。
その他の違いとして、以下があります。

JavaScriptとJavaの違い

JavaScript: 動的型付けであり、変数の型が実行時に決定されます。これにより、柔軟性が高い反面、型エラーが発生しやすくなります。
Java: 静的型付けであり、変数の型をコンパイル時にチェックします。これにより、型安全性が高まり、コンパイル時にエラーを検出できます。
JavaScript: インタープリタ型の言語であり、ソースコードをそのままブラウザやNode.jsが解釈して実行します。
Java: コンパイラ型の言語であり、ソースコードを機械語にコンパイルし、JVM上で実行します。
JavaScript: オブジェクト指向の概念も取り入れていますが、関数型プログラミングの要素も取り入れています。
Java: クラスベースのオブジェクト指向言語であり、すべてのコードがクラスのメソッド内に存在します。
JavaScript: メインスレッドで実行されます。Web Workersを使用することで並行処理が可能です。
Java: マルチスレッドをサポートしており、並行処理を実装できます。
JavaScript: ウェブ開発（React、Angular、Vue.js）、サーバーサイド開発（Node.js）、モバイルアプリ開発（React Native）、デスクトップアプリ開発（Electron）など。
Java: エンタープライズアプリケーション開発（Spring、Hibernate）、Androidアプリ開発、デスクトップアプリケーション開発、ビッグデータ処理（Hadoop）など。

JavaScriptで何ができる？

JavaScriptは、ウェブ開発を中心に非常に幅広い用途で利用されているプログラミング言語です。
以下に、JavaScriptでできることを例示します。

JavaScriptでできること

フロントエンド開発：Webサイトに動きをつける、入力フォームのチェック処理実装、Ajax・非同期通信で外部APIからデータを取得するなどさまざまな処理を行えます。
また、React.js、Angular.js、Vue.jsなどJavaScriptフレームワークを使いより効率的に高品質なアプリの開発ができます。
バックエンド開発：Node.jsなどのJavaScript実行環境を使い、バックエンドのウェブアプリケーションを開発できます。
モバイルアプリ開発：React Nativeなどを使ったモバイルアプリ開発もできます。
デスクトップアプリ開発：TauriやElectronを使ったデスクトップアプリ開発もできます。
ライブラリやツールの開発：ライブラリやツールの開発もできます。

JavaScriptの将来性

JavaScriptの将来性は高く、今後も需要がますます拡大していくと予想されます。
以下でその根拠を解説していきます。

継続的なアップデートが行われている

JavaScriptは、ECMAScriptの仕様に基づいて定期的にアップデートされ、新しい機能や最適化が追加されています。
これにより、最新の開発トレンドに対応し、開発者のニーズに応え続けています。
例えば、ES6（ECMAScript 2015）以降、多くの新機能が追加され、開発者の生産性が向上しています。

世界的な採用率の高さと需要がある

JavaScriptは、フロントエンド開発における唯一無二の言語であり、多くの企業やプロジェクトで採用されています。
ウェブブラウザがネイティブにサポートしていることから、クライアントサイドの開発には欠かせない言語です。
さらに、Node.jsの登場により、サーバーサイド開発でも広く利用されるようになり、フルスタック開発者としてのスキルが求められています。

既存システムの多くで使われている

JavaScriptは、世界的に多くの既存システムやWebサイトで使われているため、今も現場で必要とされています。
置き換えるとしても全てを大体できる言語がないため、この地位はしばらく揺らぐことはないでしょう。

フルスタック開発の普及

Node.jsの普及により、JavaScriptはフロントエンドとバックエンドの両方で使用できる言語となりました。
これにより、同じ言語でクライアントサイドとサーバーサイドの開発が可能となり、フルスタック開発者の需要が高まっています。
このトレンドは今後も続くと予想され、JavaScriptの重要性がさらに増していくでしょう。

ライブラリとフレームワークが充実している

React、Angular、Vue.jsなどの人気フレームワークやライブラリがJavaScriptのエコシステムを豊かにしています。
これらのツールを使用することで、効率的に高品質なウェブアプリケーションを開発することができます。
また、これらのフレームワークは継続的に進化しており、最新の技術トレンドに対応しています。

JavaScriptのメリット

多くのブラウザでサポート

JavaScriptは、ほぼすべてのウェブブラウザでネイティブにサポートされています。
これにより、特別なプラグインや設定なしで、ユーザーにリッチな体験を提供できます。

豊富なライブラリとフレームワーク

React、Angular、Vue.jsなどの人気で優秀なフレームワークやライブラリがJavaScriptのエコシステムを強力なものにしています。
これらのツールを使用することで、効率的にウェブアプリケーションを開発できます。

フルスタック開発

Node.jsの登場により、JavaScriptはサーバーサイドプログラミングにも対応しました。
これにより、フロントエンドとバックエンドの両方をJavaScriptで開発することが可能となり、1つの言語でフルスタック開発が実現できます。

大規模なコミュニティと情報量の多さ

JavaScriptは世界中で非常に広範な開発者コミュニティを持ち、ドキュメントやチュートリアルが豊富に存在します。
これにより、初心者から上級者まで、さまざまなレベルの開発者が学習しやすい環境が整っています。
エラーなどで詰まったとしてもネット上に情報が多いため素早く解決に至りやすい傾向があります。

JavaScriptのデメリット

セキュリティの脆弱性

JavaScriptは、クライアントサイドで動作するため、セキュリティの脆弱性が存在します。
特に、クロスサイトスクリプティング（XSS）やクロスサイトリクエストフォージェリ（CSRF）などの攻撃に対して脆弱です。

動的型付けによるエラー

JavaScriptは動的型付けの言語であり、変数の型が実行時に決定されます。
これにより、タイプミスや予期しない型変換によるエラーが発生しやすく、デバッグが難しい場合があります。
この特性もあり、大規模開発にはあまり向かない傾向もあります。
ただし、TypeScriptを使うことでその問題はある程度は解消できます。

パフォーマンスの制約

JavaScriptはインタープリタ型の言語であり、コンパイル言語に比べてパフォーマンスが劣ることがあります。
特に、計算量の多い処理やリアルタイムアプリケーションでは、パフォーマンスの制約が顕著になることがあります。

ブラウザによって挙動が異なる場合がある

JavaScriptはブラウザエンジンに依存するため、使うブラウザによって挙動が変わることがあります。
開発後はそれぞれの挙動を理解し、複数ブラウザでテストを行う必要があります。

初心者向けのJavaScript学習法

1.入門書などの書籍で独学する

JavaScriptを学ぶためには、まず基本的な知識を体系的に理解することが重要です。
入門書や専門書は、そのための素晴らしいリソースとなります。
書籍は、基礎から応用まで順序立てて学べるように構成されているため、学習に最適です。
特に初心者向けの書籍では、わかりやすい例が豊富に含まれており、理解の助けになります。
書籍を通じて基礎を固めることで、後の実践的なプロジェクトにもスムーズに取り組めるようになります。

2.プログラミングスクールで学習する

JavaScriptを効率よく学習したい場合、プログラミングスクールやオンラインコースを利用するのも有効な方法です。
スクールでは、プロの講師から直接指導を受けられるため、理解が難しい部分もクリアにできます。
また、カリキュラムが体系的に組まれており、学習の進捗を管理しやすいのもメリットです。
オンラインスクールは、自宅で自由な時間に学習できるため、忙しい社会人や学生にも適しています。
実践的なカリキュラムを通じて学べるスクールもあり、即戦力としてのスキルを身につけることができます。

ちなみに、私たちが運営するオンラインプログラミングスクール「CodeVillage」ではJavaScript特化でじっくり学べます。
気になる方は、ぜひ一度カリキュラムをご覧ください。

3.記事やオープンソースドキュメントを活用する

ドキュメントやオープンソースコミュニティが提供するリソースを活用することも重要です。
学習記事も多く充実しているので、積極的に活用しましょう。
また、GitHubなどのオープンソースコミュニティでは、多くのプロジェクトがJavaScriptを使用しており、そのコードを読むことで実践的な使い方を学ぶことができます。

4.イベントに参加する

JavaScriptのイベントに参加すると独学では完全に理解できなかった概念も理解できるかもしれません。
また、他の開発者との交流や情報交換もできます。

学習法をいくつか紹介しましたが、大事なのはJavaScriptを実際に触って動かしてみるということです。
座学で学んだけでは長期記憶に残りづらかったり、実際の動作が分からず応用が効かないことが多いです。
特に開発現場では応用する場面があるので、コードに触っておく必要があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか？
JavaScriptは、幅広い領域のアプリを開発できる強力なプログラミング言語です。
動的なウェブページの作成やインタラクティブなユーザー体験を提供するために不可欠な言語であり、クライアントサイドおよびサーバーサイドの両方で利用されています。
さらに、継続的な進化と改善によって将来性も非常に高く、学習することで多くのメリットを享受できます。
JavaScriptを理解し活用することは、ウェブ開発者の基礎となる重要なステップです。